山本写真館古写真と關野貞整理写真  天龍山石窟

  東文研所蔵の山本讃七郎古写真(ガラス乾板)には、天龍山石窟のものが含まれています。下記には、まず山本古写真を提示します。これに、關野貞の整理写真を対比しておきます。この關野貞整理写真は、『芸術参考写真帖』関三ノ三の一部です。東文研のガラス乾板は、やはりトリミンングされており、かくされた部分にも写真はうつっています。關野整理写真には、そのかくされた部分までが写りこんでいます。天龍山石窟についても、關野は山本写真館から入手したものをまずは整理アルバムに整理したようです。
  關野貞は、『関野貞日記』(中央公論美術出版、2009年)によれば、大正7(1918)年6月30日から7月1日にかけて天龍山を訪れ、石窟寺発見の興奮を書き記しています。同7月4日に北京にもどった後、7月8日に「午前中山氏ヲ訪ヒ、山本照相館ニ至リ、午後、中林氏、黒田氏ヲ訪フ」と記しています。
  工学系研究科建築学専攻には、上記の關野貞整理写真とは別に、「天龍山石窟」としてまとめられた写真(『芸術参考写真帖』天龍山石窟)が別に63枚あります(3枚欠)。この63枚は、同じ構図、同じNOのものに「H. Iwata」の名を加えたものがわが東文研に所蔵されています。これらもご紹介することにしました。


     東文研          工学系研究科
                   建築学専攻
    山本写真         關野整理写真       

          


          


         
                    ○關野貞

         
                    ○關野貞

         
                    ○關野貞

         


                    

   
           


          
                     ○關野貞